卒業生の「わが校」紹介

抜井比呂くん（2012年 萌学舎卒業生）

ぼくが通っている学校は東京都港区にある東京工業大学附属科学技術高等学校です。本校は科学・技術科、いわゆる工業高校で応用化学科、情報システム科、機械システム科、電気電子科、建築デザイン科の計5つの分野があり、文部科学省にSuper Science High school(通称SSH)として認定されていて様々な授業の研究開発が進められています。応用化学科では普通高校では習わない専門的な化学を、情報システム科ではコンピュータを使ったプログラミング、機械システム科ではロボットなどの機械の設計製作、電気電子科では回路製作などの電気制御(せいぎょ)、建築デザイン科では空間デザインや住宅構造を学びます。一年次では普通教科を中心に学び、二年次からは5分野に分かれて本格的に分野専門科目を学んでいきます。三年生になるとこれまで学んできたことの専門知識を活かした課題研究という試練が待っています。これは自分でテーマを決め、約半年かけて詳しく研究・実践していくもので、本校で最も重要な課題です。この研究成果の出来によっては大学の推薦を受けられることもあります▼本校は非常に自由度の高い学校で校則や制服はありません。生徒のほとんどが私服で登校します。学校の近くにはNECや三菱電機など大手企業のビルが立ち並び、電車は毎朝超満員です。また昼休みには校外に出てコンビニやファーストフード店に行くことも可能です▼本校では専門的な知識を非常に多く学ぶので、その都度多大なレポートが課せられます。学年や分野にもよりますが、一回で平均5～6枚、年間およそ30回レポートを書き提出しなければなりません。たった一回でも期日までにレポートを出さなければ学年末評定は1、その時点で自動的に留年決定と非常に厳しいです。ですが、大学並みの勉強が出来、自由な校風の中で自分が興味を抱いていることに打ち込めるのはとても嬉しいです▼受験生の皆さんの中に本校に興味を持った方がいたら是非(ぜひ)一度考えてみてください。

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