学校説明会報告

（2012年）

2012年（角）

大妻中学・高等学校は千代田区にある私立の女子校。高校募集をしない完全一貫校です。志木駅からですと電車で40分、さらに歩いて10分ほどの距離あります。

一応大妻大学の付属校ですが、中身はほぼ完全に進学校になりました。去年の卒業生が272名で、大妻大学に進学した生徒はそのうち5％以下です。合格実績は、国公立大合格39名（東大・京大3名をふくむ）、早慶76名（重複合格あり）と、立派な数字を出しています。

明るい校風。部活加入率は93％で、勉強勉強でもありません。説明会の途中で生徒が教室を移動する声が聞こえてきましたが、女子中らしい華やかで元気な印象でした。

施設は最高レベルです。自慢のラウンジは明るい吹き抜けで、床暖房など生徒への配慮もされています。ラウンジは職員室の前に用意されており、生徒と教師の距離を近づけようとする狙いも好感がもてます。校舎の出入り口のすぐ横に図書室を置いて、学校からの帰りに気軽に立ちよれるようにするなど、その設計思想には筋の通ったものを感じます。

説明会の印象も丁寧、というか異常なまでに手をかけているという感じでした。私が参加した学校説明会の参加者はわずか5人で、こんな少ない説明会は初めてでしたが、なんと大妻中はその塾対象説明会を2回に分割して実施しています。また、説明会で私は、大妻中に進学した萌学舎の卒業生から、手書きのカードをもらったんですが、いくら参加者が少ないとはいえ、塾ごとにそこまで調べているというのも大変だろうと思います。このレベルの配慮を生徒に対しても行えているとしたら、すごい学校です。

大妻中の専任講師の割合は61％だそうです。専任率は説明会にいくたびに各学校の担当者にお聞ききするのですが、割合を1の位まで正確に把握されて即答されたのは大妻中の教頭先生が初めてでした。

全体の印象としては、表面的なきれいさ、明るさの奥にきちんと細やかな神経が届いていて、中身のある学校という感じです。いい学校です。

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