お知らせ・コラム
『「国境なき医師団」を見に行く』いとうせいこう
2022/06/16
本紹介

世界は知らないことだらけ。人の話を聞いたり本を読んだりするたびに、そう思います。受験勉強で名前だけ覚えて、知っているような気になっている。そんなことばかりです。
「国境なき医師団(MSF)」もその一つ。NGOの一つの例として中学の教科書にも載っています。
でも、どれだけのことを知っているかと問われれば、ほとんど何も知らない。
ギリシャの難民キャンプを取材したとき、現地のメンバーが筆者にこう語りかけます。
「『ここに平和があるからといって、もちろんこういうキャンプがあってはならない。我々は根本にある問題の解決を望みながら、世界に訴え続けるしかないんだ。そしてその間、あらゆる傷に絆創膏を貼る』……彼らは過酷な現実を外界に伝えながら、被害者たちの傷を癒し続ける。解決自体は各国の政治家が行わねばならない。だからMSFは証言と、必要なら訴えを怠らず、同時に現場へと赴いては〝絆創膏を貼る〟のだ」
世界は広く、残酷でもあり、しかし希望もある。
筆者は「時間と空間さえずれていれば、難民は俺であり、俺は難民なのだった」と書きます。
いまのような時代だからこそ、こういう想像力が必要なのだと思います。
※ここで紹介された本は萌学舎文庫(自習室の本棚。2週間貸出)にあります。
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