星野学園中学・高校
卒業生の「わが校」紹介
谷山貴紹くん(2012年 萌学舎卒業生)
まず、星野高校に入学して、以前に抱いていたイメージと違っていると感じました。星野といえばとても真面目(まじめ)でかたいというようなイメージを持っている人も多いと思います。確かに、そういった傾向はありますが、大部分の生徒は一般的な高校生と変わりません。昼休みなどの休み時間には、自分の席を離れて自由に友達とおしゃべりなどをして楽しんでいます。ただ、真面目に過ごしている生徒も一定数いるので、落ち着いて生活したい人もそうでない人も過ごしやすい環境です。また、元女子高ではありましたが、男女の人数差はほとんどなくなってきています。
勉強面ではクラス全員集中して取り組んでいます。個性的な先生が多く、毎日の授業はとても楽しいです。授業が終わったあとや、昼休みには先生に分からないことを質問している生徒がよく見受けられ、生徒と先生との距離は近いと思います。また、ほぼ毎日英単語や古文単語などのホームルームテストがあり、しっかり取り組んでおけば、各教科の基本的なところはかなり身に付きます。ただし、結果が悪いと再テストや補習になることがあるので注意が必要です。さらに、夏休みや冬休みには、希望制の講習があり、自分のレベルに合わせて各教科の復習、確認ができます。講習時間中は原則として部活をしないことになっているので、忙しい部活に入っていても安心して講習を受けることができます。
一年を通して行事はたくさんありますが、なかでも体育祭と文化祭は、女子部、共学部合同で行われるのでかなりの大規模になります。星野の文化祭は、部活単位で活動するのが特徴です。体育祭はクラスで、文化祭は部活での親睦(しんぼく)をそれぞれ深めながら思い出をつくることが出来ます。
部活は、運動部、文化部合わせて50の部活があります。ほとんどの運動部はほぼ毎日部活があり、文化部もそれと同じくらい忙しいところもありますが、多くの人は勉強との両立はできています。また、部活は女子部、共学部合同なので、広い人間関係を持つことが出来ます。
宮川玲奈さん(2005年 萌学舎卒業生)
私が星野高校に入学した時は、高等部に入学するには女子部しかありませんでした。私の高校生活の中で印象に残っていることを以下に挙げていきます。
まずは『歩け歩け大会』で、一年に一度、文化部の人は18kmくらい歩かなければならない日があります。走ると怒られます。しかもその日は大会だけなので、私は友達と出来るだけ早く歩いて、早く帰りました。
次に勉強で、私は『辛い』と感じることはありませんでしたが、土曜日が祝日で休日になると二連休なので宿題が出ることもしばしばありました。嫌でしたが、そうやって勉強量を強制的に増やすことでちゃんとやる子は伸びて行ったし、そうでない子は大変そうだと感じました。夏休みなど『休み』がつく期間には必ず宿題がどっさり出されます。主要な教科は問題集一冊ということは当たり前でした。受験について私は指定校推薦でした。星野は指定校が余る程多いので、1年生からしっかりと勉強していて評定が良かったら、希望している指定校推薦をもらえ、比較的楽に受験を終えることが出来ます。実際私のクラス(理系Ⅲ類)では約半数が私立の指定校で決まりました。
最後に2年生の修学旅行についてで、高校生活のなかで一番楽しかったことでした。本当はイギリスとフランスなのですが、私の年はイギリスの治安が悪かったのでフランスのみでした。しかし、それでも充分で、逆にゆっくりと見て回れて良かったと思います。
学校説明会報告
(2015年 2014年 2013年 2011年 2010年 2009年 高校部 2009年 中学部)
2015年(下山)
創立119年の伝統高です。小・中・高の共学部と高校のみの女子部があります。クラブ活動や学校行事などは一緒にやるそうです。男子校の川越東高校は同じ星野一族の経営する姉妹校です。
真面目さが校風です。部活には全員が入っています。部活動も盛んです。44%の生徒が高校3年間皆勤だそうです。創立以来、退学にした生徒は0人ということです。校舎は耐震構造で、講堂、体育館、プールなどの設備も大変充実しています。いざというときの保存食料も常備しています。
共学部・女子部とも習熟度別の4クラスに分かれています。現役合格率は98.4%と非常に高く、平成27年度は国公立に卒業生625名中79名が合格しています。
通塾率は高校3年生で3割程だそうです。長い伝統に裏打ちされた安心感のある学校です。特に大きな特徴はありませんが、進学指導、設備、情操教育のいずれも平均点以上はあり、真面目に学校生活を送りたい生徒にお勧めできる学校です。
2014年(角)
星高学園中学・高校は川越にある私立の学校。女子部と共学部が別々になっています。
説明会での校長先生のお話は、星野の全人場育についてのものでした。成果主義に陥りがちな現代において、星野学園では生徒一人ひとりの個性を大切にしていきたい。世の中に出れば、どうしても数字や結果で判断される場面が出てくるが、少なくとも星野にいる間は「全員が主役」であるようにしたい、とのこと。
個人的には、星野という学校は非常に「かっちり」した学校だという印象をもっています。例えば、現役合格率が97%を超えるというのは極めて高い数字で、星野という学校の特長がよく出ています。また、卒業時の皆勤率が45%と、これまた非常に高い数字で、「らしい」と感じます。部活は全員加入。服装など生活面での指導も厳しいようです。
このように、生徒に対して学校の目が行き届いていることは、入学するうえでの安心材料だと思います。一方で、生徒自身はやや窮屈に感じることもありうると思います。そのあたりは好みの問題ですが、よく検討しておきたい部分です。
星野は施設面でも充実しています。全館冷暖房の校舎、1500人収容の大講堂、温水プールなど。図書館の蔵書50,000冊超も立派な数字です(なお県内トップは、県立伊奈学園の80,000冊超のようです)。個人的に、「校舎内に芸術作品がたくさんある学校」といって思いうかぶのがこの星野と西武文理なのですが、星野のほうが作品のセンスがはるかに上ですね。
共学部は全972名中、男子が332名。男女比1対2。元女子高なのでやはり女子が多いのですが、もう気にならないレベルかもしれません。
全体としては、手がたい私立高という感じです。特に公立入試の併願校として、校風が気に入ればお勧めできます。また、単願の形ですと、塾推薦などもあって北辰偏差値50前半から入れるようになるので、検討する価値があると思います。
2013年(加藤)
明治30年開校、今年118年目を迎える伝統のある学校です。女子部と共学部に分かれています。女子部は星野女子高時代の校舎を使っていますので、スクールバスはありません。川越市駅から徒歩12分ほど。共学部の校舎は少し離れていますのでスクールバスを使います。
学校生活においてはすべてが学びであると考え、勉強だけでなくクラブ活動などにも積極的に参加するように促しています。クラブは全入制です。
学費だけで寄付金はありません。また、特待生制度があるのは女子部だけです。それは、100周年のときに卒業生が基金をつくり、それを運用しているためです。
今年度入試では、定員650名で入学者数は680名(うち160名は星野学園中学から)です。来年度入試から女子部の商業科をなくし、それと同レベルの総合教養コースを共学部につくります。総合教養ではコンピューターや簿記の資格が取れるようなカリキュラムが組まれます。
大学進学について。指定校推薦は3分の1が利用されています。国公立は87名が合格、うち現役が81名。地方の国公立が多くなっています。私立は実数で早稲田13名、慶応2名、上智12名、理科大8名、明治22名、青山19名です。難関大学に向けた進学補習は夏期や土曜日に専任教師によって実施されています。成績下位者には強制補習があります。高3時の通塾率は正確な数字は明らかにされませんでしたが、20%くらいではないかということでした。専任教師は130名、非常勤は10名ということで、専任率は高くなっていますので、面倒見はよさそうです。
2011年(千野)
星野高等学校は、女子部と共学部に分かれており、どちらも東武東上線の川越市駅から徒歩という形になります。ちなみに、有料のスクールバスが川越駅や熊谷駅、入間駅、東大宮駅などから出ています。
広い敷地に奇麗な校舎、第一印象はとても良い学校です。すれ違う生徒も過半数が「こんにちは」と挨拶をしてくれました。しつけがよく行き届いている印象です。
共学部は2年次から中入生と合流しますが、女子部は高入生のみで3年間授業を行います。このため、授業は共学部の方が速く進みます。
今年のトピックとしては、今まで女子部にしかなかったS類(一番ハイレベルのクラス)が共学部にも新設されたことに加え、スライド合格ができるようになったことです。
そんな星野高校の進学実績(女子部・共学部の合計)に目を向けてみると、国公立大には72名(うち現役は69名)が合格しており、卒業生618名のうち約11%が現役で国公立大へ合格しています。これも、難関大対象ハイレベル講習が夏期や土曜日に設定されており、それを通じて実力を鍛えてきた結果でしょう。また、指定校推薦枠が、早稲田2名、上智3名、明治3名、東京理科3名、中央10名、学習院10名などと、豊富なのも魅力です。
部活動については全員加入制となっており、文武両道を目指しています。部活動はかなり盛んなようで、教頭先生の話では「部活や学校の課題に時間を割くため、塾に通っている生徒はほとんどいない」とのことです。
さすが100年以上の歴史があるだけあって、落ち着いた良い学校だと思います。
2010年(入部)
川越にある創立100年以上の進学校です。共学部と女子部があり、共学部は2年次から中入生と合流しますが、女子部は高入生のみで3年間授業を行います。このため、授業は共学部の方が速く進みます。進学校ですが部活動もさかんです。教頭先生の話では「部活や学校の課題に時間を割くため、星野の生徒は塾にはほとんど通っていない」とのことです。現役生の合格率が高く、昨年の入試では97.1%の生徒が現役で合格しています。さらに上の大学を目指して浪人する生徒もいるようですが、浪人生の合格人数はかなり少ないので、現役での進学率も高いと言えるでしょう。共学部、女子部ともに単願推薦であればかなり入りやすい基準(塾からの推薦も必要)が設けられています。進学実績が特に優れているということはありませんが、落ち着いた雰囲気の良い学校だと思います。興味があれば、説明会等に参加し、実際に見てみる価値があるのではないでしょうか。
2009年 高校部(入部)
伝統のある進学校です。高校から入学する場合、共学部と女子部という2つの選択肢があります。共学部では中高一貫生に追いつくために、授業のペースは女子部と比べて少し速くなります。
専任の先生の割合が高く、夏期や冬期に学内で行う講習会においても、予備校から講師を呼ぶようなことはせず、自分たちで責任を持って教えるということです。先生方の印象からも落ち着いた雰囲気の学校だと感じました。単願であれば低めの基準で入れるコースもあるので、校風が気に入れば比較的上位の県立の併願校としても、また第一志望校としても考慮に値する学校だと思います。
2009年 中学部(下山)
113年の伝統を持つ星野女子高を母体に2000年に開校した共学校です。進学とともに全人教育にも力を入れている中堅進学校です。男女比は1:4と女子が多くなっていますが、学校としては男子を増やしていきたいそうです。寄付金なしで建てた最新のプールや講堂など設備は整っています。生徒が自由に使えるパソコンも200台完備しています。土曜日も4時間授業があります。2年時からは習熟度別クラスになります。ホームルームの小テストの他に定期テストの補習があり、夏期は9日間の無料講習があります。クラブ活動も盛んで34のクラブがありますが、学習面への影響が出ないよう6時には全員下校するようになっています。受験科目はすべて4科受験になります。教師は25人で、その内時間講師は3人です。時間講師の率は少なく良心的な経営だと言えるでしょう。
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