卒業生の「わが校」紹介

谷澤美紀さん（2010年 萌学舎卒業生）

私の通う錦城高校は昔は男子校で、タレントの所ジョージさんやビーズの松本孝弘さんが卒業した学校だそうです。共学になったのは平成9年からです▼錦城の行事で一番楽しいのは春と秋に行われる球技大会です。種目をドッヂボール・バスケ・バレー・サッカーの中から一人1種目選び、学年を問わず、クラス毎に競い合います。1年生が3年生に勝つこともあり、とても盛り上がります。他には錦城祭や合唱祭などとても楽しいです▼この夏に新校舎が完成し、新校舎も第二体育館も使えるようになりました。新校舎は7階建てでほとんどがガラス張りとてもきれいです。各階にコモンスペースが設けられており、他のクラスの生徒とも交流がもてます。トイレはウォッシュレットで、ジェットタオルもついていて、今までより使いやすくなりました。学校説明会も始まっているので是非見に来てください。

学校説明会報告

（2014年 2011年）

2014年（下山）

134年の伝統を持つ共学の進学校です。附属中学はなく、全ての生徒が高校から入学し、3年間で大学合格を目指すシステムができています。この点は附属中学がある私立と比べると、高校から入った生徒に力を集中できるという大きなアドバンテージがあると思います。

高校3年間で力をつけるために勉強については厳しく指導します。各授業で毎回小テストがあります。バス停などのちょっとした待ち時間でも錦城生は勉強しているそうです。ただ、部活動も熱心で94％の生徒が部活に加入しています。全国大会に行く部もかなりあります。受験勉強だけではなく、部活・学校行事にも熱心に取り組ませるのが学校の方針です。アルバイト・バイク・茶髪・化粧・携帯は禁止で、生活指導も厳しく、我慢すべきところは我慢させます。

1学年は約500名です。特進と普通科は入学時に自分で選択します。特進から普通科へのスライド合格はありますが、入試の成績が良くても、普通科から特進に行くことはありません。特進と普通科の授業時間数は同じですが、特進のほうが内容は高度になります。特進の部活制限はありません。

2014年度の大学合格実績は卒業生495名中、国公立が76名、早稲田が66名(実数は35名位)、慶応24名、上智36名、marchは計324名でした。大学指定校推薦枠も多く、早稲田6、中央13など250人以上の推薦枠があり、普通科の生徒が毎年100名近く利用するそうです。今年、サッカー部のキャプテンが順天堂大学医学部の特待生に受かり、6年間6000万円の奨学金を得たそうです。

教師は85人で、その内時間講師は22人です。海城、城北などの進学校は高3になると70～80％の生徒が塾等に行くようですが、錦城はほとんど行っていないそうです。高３の夏は毎日夏期講習があります。

説明会では、教育に真摯に取り組む良心的な学校という印象を受けました。勉強にも部活にも真剣に取り組み、楽ではないけれども楽しい高校生活を送りたい生徒に強く薦めたい高校です。

2011年（角）

錦城高等学校は、小平市にある私立高校。100年を超える伝統をもつ学校です。

錦城は部活動が非常にさかんなことで知られます。私が学校説明会に参加するために校舎内に入って、まず目に飛びこんできたのは大量のトロフィーでした。特に文化部の活動はめざましく、全国高校放送コンテストで全国優勝した映画研究部や、B’zの松本孝弘さんが創設した軽音楽部などは、つとに知られています。

この錦城の校風と長い伝統は、政治・文化・科学など、各界に多様な人材を輩出してきました。錦城高校の公式ウェブサイトには「OB一覧」というページがありますが、そんじょそこらの学校ではこんなページは作れません。

錦城という学校には、生徒の自主性を尊重し、大学入試などという小さな目標を超えて生徒を育てようとする意思が感じられます。それは生徒に対する「信頼」といっていいでしょう。学校説明会で校長先生が、ダンス部の練習施設を新たに設けたという話をしたあとで、ぼそっとつぶやいた「私は男が踊るのはあまり好きではないけれど……」という言葉に、私は思わず笑ってしまうと同時に、生徒に対する強い信頼を感じました。

一方で、錦城の多様性・自主性は、自由をはき違えた「わがまま・好き勝手」というものでは、もちろんありません。今どきこのご時世に、バイトはもちろん、ケータイも禁止。夏でも6時半完全下校というのは、かなり厳格な学校です。

錦城は進学実績も立派なものです。2011年度の国公立大学合格60人超はさすがです。埼玉の公立と比べてみると、川越にはおよばないものの、市立浦和とは、ほぼ互角。学校説明会では、進学担当の先生がこの実績について、「手薄」という表現をされていましたが、そんなことはないでしょう。進学校としてのプライドを感じる言葉です。

専任教師の割合を質問したところ、80％超とのこと。非常に高い、と言えるでしょう。私がこの質問をしたとき、錦城の先生は苦笑しながら、「これだけレベルの高い学校ですから。そうでなきゃやってられませんよ」とおっしゃっていましたが、まったくその通りだと思います。他の学校各位にも、ぜひ見ならってほしいものです。

まとめると、生徒に対する信頼と、それと一体となるプライドをそなえた、非常にいい学校です。唯一の問題は、萌学舎周辺から通うとなると最低2度の乗り替えを必要とするその「距離」ですが……。それでも、ぜひ検討に加えたい学校です。おすすめです。

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