学校説明会報告

（2011年）

2011年（千野）

１．学校の雰囲気は良好
赤坂という立地ですが、非常に静かで落ち着いた雰囲気の場所に山脇学園はあります。校舎は歴史を感じる古さですが、掃除は隅々まで行き届いており、非常に清潔感がありました。校庭で行われていた体育の授業を少し見ましたが、みんな楽しそうに身体を動かしているようで、非常に好印象でした。
その陰には、特進クラスがないということが影響しているようです。特進クラス設置による他クラスとのきしみを防ぎたいとのことでしたが、特進クラスの進学実績向上に全力を注ぐのではなく、入学した生徒全員を大切にしたいという先生方の思いが伝わってきました。

２．通学の便
山脇学園へ行くには地下鉄 赤坂駅、赤坂見附駅もしくは青山一丁目駅から歩くというのが一般的です。駅からも遠くないので、志木駅からですと、学校まで概ね1時間少々で着くでしょう。ただ、東武東上線及び、都心部を縦断する地下鉄の朝のラッシュが心配です。

３．新校舎を建設中
みなさんが中学に入り、高校に上がる際には、高校の校舎は新校舎になっています。

４．山脇ルネッサンス
山脇学園では2009年度より、“山脇ルネッサンス”と呼ばれる学校改革に取り組んでいます。その中で、2010年度より導入された“自学自習力養成プログラム”については、1日7コマある授業の中で、1コマを自習の時間とし、自ら学ぼうとする力を養成しようとするものです。「勉強を“やらされている”ものから“すすんでやる”ものへと変えていきたい」という話をされていた一方で、自習室が設置されてないという矛盾があり、今後、実のある改革になるのか気になるところです。

５．教師の質
全教員101名のうち、時間講師は34名(2010年4月現在)です。今年度、更に常勤の教師を増やしたそうです。しかも、高い進学実績を誇る学校から引っ張ってきた教師とのことでした。何より、こういったことを公表する姿勢が、教師の質にこだわっている表れのように感じました。

６．中高一貫カリキュラム
山脇学園では高校の募集を行っておらず、中高６年間で学力を伸ばすカリキュラムが組まれています。中学３年次には、高校課程に入り、高校２年次までに、高校課程が修了します。そして、高校３年次は大学受験を見据えた演習解説授業がメインになります。
また、高校に上がる段階で、文系及び理系のコースに分かれ、それぞれⅠ～Ⅲ類までレベル別に分けて授業を行っていきます。このコースは、基本的に高校３年間固定です。

７．大学進学実績
国公立大へは毎年10名程度の合格者を出しています。2010年度は235名の卒業生のうち、11名が国公立大へ合格しています。また、難関私立大への合格者の実数は明かしてくれなかったものの、「GMARCH以上の大学へ約60名が進学しています」という話でした。

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