『クララとお日さま』カズオ・イシグロ | 志木駅徒歩6分|朝霞・志木・新座の高校受験専門学習塾【萌学舎】
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『クララとお日さま』カズオ・イシグロ

2022/09/15
本紹介
萌学舎 教師 加藤国夫のイメージ
萌学舎 教師 加藤国夫

「クララ」は人工知能を搭載したロボット。店頭で売られているところから話は始まります。そして、病弱な「ジョジー」に買われ、とも過ごすことになる。

「ジョジー」の母親「クリシー」は「ジョジー」の姉「サリー」をすでに亡くしている。さらに「ジョジー」まで失うなんて耐えられない。そんな思いから「クララ」に「ジョジー」を「継続」させようと悩み考えている。
「クリシー」が「クララ」にこう語りかけます。

「懐かしがらなくてすむって、きっとすばらしいことだと思う。何かに戻りたいなんて思わず、いつも振り返ってばかりいずにすむなら、万事がもっとずっと、ずっと……」
「感情がないって、ときにはすばらしいことだと思う。あなたがうらやましいわ」

この言葉にたいして「クララ」はこう答えます。

「わたしにも感情があると思います」
「多くを観察するほど、感情も多くなります」

「クララ」は「お日さま」を信じ、「ジョジー」の病状が悪化しても希望を失いません。

最後、廃品置き場に置かれた「クララ」が「店長さん」と再会する場面が何ともせつない。
「クララ」はいま自分が置かれている場所さえも気に入っているようです。

「わたしはこの場所が好きですし、当面、振り返って整理すべきたくさんの記憶がありますから」

「クララ」に欠けているものがあるとすれば、それは「絶望」ではないでしょうか。

※ここで紹介された本は萌学舎文庫(自習室の本棚。2週間貸出)にあります。

萌学舎 教師 加藤国夫のイメージ
萌学舎 教師 加藤国夫

私はほぼ毎日走っています。身体を動かすと気持ちも前向きになります。生きていくうえで悩みはつきないもの。進路・勉強などの悩みは、面談でもよく話題になります。遠回りのようですが、何が自分にとって大切なのか、どういう人生をおくりたいのか、どういう人間になりたいのか、といった本質的なことを考えると自分の進むべき道が見えてくるかもしれません。そのような思考の補助線になるが読書だと思います。読書は人生というマラソンを走るうえで欠かせないものだといえます。

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