お知らせ・コラム
一生で一番勉強する一ヶ月
いよいよ夏休み、今年も夏期講習が始まります。私は夏期講習の初日に、受験学年である中学3年生に必ずする話がありまして、今回はそれを書きたいと思います。
夏は入試だけの「天王山」ではない
昔から「夏は入試の天王山」とよく言われます。「天王山(てんのうざん)」とは「運命の分かれ目となる重要な局面」を表す言葉です。実在する山です。
ほとんどの生徒は夏になると部活も終わり勉強に専念できるようになります。萌学舎の場合、中3生は夏期講習で約140時間の授業をします。普段の約4ヶ月分です。単純に量だけで言っても、まさに「夏は入試の天王山」です。
しかしこの夏は入試だけではなく、人生全体においても天王山かもしれません。それは、中学3年生の夏期講習が「人生で最も勉強の条件が整う一ヶ月」であり、それゆえに「この夏でどこまで勉強できるかで人生の勉強量の最大値が判明する」かもしれないからです。
大人の勉強と子供の勉強の違い
勉強は大人になっても続きます。しかし、大人の勉強と子供の勉強には大きな違いがいくつもあり、大人になると勉強は圧倒的にやりづらくなります。
その筆頭は「子供は勉強することそれ自体を評価してもらえるが大人はそうではない」ということです。
例えば、働いているお父さんがある日突然
「実はお父さん、前からフランス宗教史に興味があったんだ。だからフランスに留学する。会社は辞めた。あとはよろしく!」
と言ってきたらどうですか。
「すごい! がんばってね!」とは、まあ、なりませんね。
「なに勝手なこと言ってんの! 生活費どうすんの!」となること間違いなしです。
大人は誰かのために生きているので勉強すら勝手にはできません。それに比べて子供は純粋に自分のためだけに勉強していればほめられる上に、なんということでしょう、そこにスポンサー(親)までつくんですよ!
ちなみに勉強するとお金をくれる会社も世の中にはあります。会社のお金で大学院に行けたりします。そういう超ホワイトな会社に入りたい人は勉強をがんばりましょう。
環境面以外にも、丸暗記は子供のほうが得意ですし、流動性知能と呼ばれる新しい状況に対応する能力は20才前半がピークとされます。
いろんな意味で子供時代のほうが勉強にむいているのです。

受験という特殊で簡単な勉強
そもそも「受験勉強」はとても特殊な勉強で、大人がする勉強よりはるかに簡単です。
まず受験には教科書があります。答えがあり、それを知っている人がいます。大人の世界にはそのすべてが欠けています。例えば自動車メーカーの会議で「今後はどんな車が主流になりますか? はい山田君」「PHEVです」「正解!」などというやりとりは絶対にありません。
答えが分かっていることはできて当たり前、やって当たり前なので、そんなものを「勉強」する余裕は大人の世界にはありません。大人が日々戦っている「問題」というのは、誰も答えを知らず、だからこそ解くことに価値があるものなのです。大人の問題集には解答ついてないんですよ。なお、間違えたらしっかり怒られます。
出題範囲や〆切があるのも受験のありがたいところです。人間は「いつまでにやる」が決まっていないといつまでたってもやらない生き物ですからね。そして、受験には一緒に勉強する同世代の仲間がいます。大人の勉強はたいてい専門的で、内容を人に伝えることすら簡単ではありません。
自分の限界を知ろう
ということで、勉強に関してこれ以上めぐまれた一ヶ月はもう二度と来ないでしょう。
なお人によっては高校3年の大学入試の夏が「人生で最も勉強する一ヶ月」になるかもしれません。私の場合はそうでした。とはいえ今の日本の高校生で大学入試の一般受験をする率はざっと3割なので、7割の人には今回の話があてはまると思います。
ですから、この夏休みで自分がどれだけ勉強できるかをよく見ておいてください。それが人生における「自分が一ヶ月で勉強できる最大値」である可能性が高いです。
自分の限界を経験しておくことはとても大事です。限界までがんばった経験がない人は、「自分はもっとやれたのに」という「閉ざされた可能性」にとらわれて、今自分がいる場所に納得できない人間になってしまいます。
まずはこの夏、勉強における自分の可能性の限界、「自分という山の頂上」を見にいきましょう。
私たちも最後までつきあいます!
無料で二週間の授業を体験していただけます
実際の授業を体験し、納得してから入塾を決めていただけます。まずは、無料体験授業にご参加ください。
※体験後に入塾するかどうかを決めていただけます。
※無理な勧誘は一切ありません。